2008年11月16日

来春はちょっとつらそう…スギ花粉の飛散は2倍以上も【花粉症】

西宮市苦楽園口の耳鼻科、梅岡耳鼻咽喉科クリニックです。


花粉症の人はご注意を──。来春のスギ花粉の飛散量が今年に比べ、「2倍以上になる地域もある」と、日本気象協会が予測している。

 前年夏の気温が高く、降水量が少ないほどスギの花芽が育ちやすくなるためで、今夏の暑さが厳しかった地域ほど、飛散量が多くなるとみられる。
 同協会は東海、近畿、中国、四国地方と九州では「非常に多くなる」(今年の2倍)、東京、神奈川、千葉、群馬、山梨の5都県では「同じか多い」(同1・5倍)としている。

 林野庁などによると、スギの花芽の生育は夏場の気候に左右される。この時期に高温で日照時間が長く、降水量が少ないほど、多くの花粉ができる。
 今年の夏は平年と比べて全国的に気温が高く、降水量も少なかった。気象庁のデータでは、関東甲信地方で平年に比べ0・4度、東海地方で0・6度、中国、四国地方で0・7度など、各地で平年を上回った。降水量も、関東甲信地方は平年並みだったが、近畿、四国地方などの西日本では平年の5~8割程度だった。
 気象庁は今年は暖冬とみている。暖かい日が続けば、花粉の飛散時期も早まる可能性が出てくる。
(2008年11月10日 読売新聞)


まだまだ早いですが・・来春の話です。

 花粉が飛散し始めて自覚症状が出て来院されるケースが勿論多いのですが、ここ数年は初期療法のことをご存じの方も増えてこられています。ご自身の花粉アレルギーを把握されていると飛散前から予防的に治療を始めると症状がかなり緩和されること明らかになっております。


 いざ飛散して、患者さんがレーザー治療や減感作療法を求めて来院しても、今シーズンには間に合わないことが多いです。なぜ花粉が飛散する2週間前から初期療法をする必要があるのか、きちんと患者さんに説明することで来シーズン以降の受診行動に影響するものだと思います。



西宮市苦楽園口の耳鼻科 梅岡耳鼻咽喉科クリニック

医院ホームページ:http://www.umeoka-cl.com/
梅岡耳鼻科 レーザー治療専門サイト:http://www.umeokaentclinic.com/

住所:兵庫県西宮市樋之池町22-2
TEL:0798-70-3341
最寄り駅:阪急甲陽線 苦楽園口駅
  


Posted by 梅岡耳鼻咽喉科クリニック at 23:57Comments(0)花粉症 耳鼻科

2008年11月16日

花粉症、3か月で改善…スイスの研究チーム開発【花粉症】

西宮市苦楽園口の耳鼻科、梅岡耳鼻咽喉科クリニックです。


花粉症などのアレルギー患者に原因物質を繰り返し注射する「減感作療法」を、3か月で済ませることに、チューリヒ大学病院(スイス)などの研究チームが成功した。

 皮下でなく、そけい部のリンパ節に注射する方法で、副作用も従来の方法より少ないという。米科学アカデミー紀要電子版に10日、発表された。

 減感作療法は通常、原因物質のエキスを少量ずつ、約3年かけて注射する。研究チームは、皮下注射したエキスが体内の免疫システムをつかさどるリンパ節へは一部しか達しないことに注目。58人の花粉症患者に対し、リンパ節へ直接、1か月おきに計3回だけ注射する新手法を試してみた。

 開始から4か月後に検査したところ、アレルギー症状が劇的に緩和され、治療前に比べ平均10倍の花粉量がないと鼻炎が起きなくなっていた。効果は開始から3年後も持続していた。

 従来の減感作療法を行った別の54人では、じんましんなどの軽い副作用が18件、入院の必要なぜんそくの副作用が2件起きた。新手法では、軽い副作用が6件起きただけだった。

(2008年11月11日 読売新聞)



 アレルギー性鼻炎はもはや国民病として春先に多くの患者さんがお悩みですが、従来の抗アレルギー薬は症状を緩和するのみで、体質を変える作用は持っておりません。
 
 減感作療法は現在アレルギー体質を改善させ、唯一臨床応用されておりますが、その治療には長期通院による皮下注射が必要とされます。また、副作用にも留意する必要があり、その負担が大変でもあるのですが、場所をリンパ節とすることで上記2つの問題点を一気に解決するとのこと。通院期間の大幅な短縮、副作用の軽減は福音です。原著の方法論はさらに検討に値するものでしょう。



西宮市苦楽園口の耳鼻科 梅岡耳鼻咽喉科クリニック

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梅岡耳鼻科 レーザー治療専門サイト:http://www.umeokaentclinic.com/

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Posted by 梅岡耳鼻咽喉科クリニック at 19:01Comments(0)花粉症 耳鼻科