2008年09月30日

医療費助成は2億5000万円 北海道の聴覚障害不正事件

西宮市苦楽園口の耳鼻科、梅岡耳鼻咽喉科クリニックです。


虚偽の診断書で聴覚障害の身体障害者手帳が不正取得されたとみられる事件で、札幌市の前田幸☆医師(73)の診断で取得した手帳で重度心身障害者医療費の助成を受けた受給者は768人で、1999年度以降の総額は約2億5000万円に上ることが27日、北海道の調べで分かった。
 道によると、重度心身障害者医療費助成は身体障害者手帳1、2級など重度の障害者に、医療費の自己負担分の全額または一部を都道府県や市町村が補助する制度。
 道が集計した結果、前田医師の診断を受けて手帳を取得した840人のうち、9割以上が助成を受けていた。事件が表面化した後の手帳の返還者も9割を超えており、道は「故意による不正や不正期間が確認できれば、助成金の返還請求もあり得る」としている。
 前田医師の診断を受けた人に支給された障害年金の総額は、2002-07年度の6年間で約7億円に上ることが、すでに社会保険庁の調べで分かっている。
(注)☆は日の下に立
(2008年9月27日 共同通信)



聴覚診断は主として純音聴力検査(電話ボックスの中でボタン押す検査です)をもとに判定します。あくまで検査をうけられる「患者」さんの意思で聞こえたらボタンを自ら押して反応する検査であります。他にABR(聴性脳幹反応)という検査では白黒はっきりしますが、開業医で置いている先生は少ないと思います。

世間には不正請求する為に聴覚障害を装う(医学用語で詐聴といいます)例があるとは聞いておりました。今回の事例では医師が加担していたとは思いたくないですが、すでに手帳の返還者が9割を超えているということは、「患者」さんにも故意に取得したと思われてもいたしかたない要素があるとおもいます。また特定の医師のみが診断書を乱発(?)していると尚更です。検査に熟練した方であれば詐聴かどうかすぐに見分けがつくのでそのあたりも不可解です、ここまで拡大せずに早期に行政レベルで防げる点があったのではないかと思いました。



西宮市苦楽園口の耳鼻科 梅岡耳鼻咽喉科クリニック

医院ホームページ:http://www.umeoka-cl.com/
梅岡耳鼻科 レーザー治療専門サイト:http://www.umeokaentclinic.com/

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Posted by 梅岡耳鼻咽喉科クリニック at 23:07│Comments(0)耳鼻科 西宮
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