2010年03月07日

リレンザ効かぬインフル、ミャンマーの患者【インフルエンザ】

西宮市苦楽園口の耳鼻科、梅岡耳鼻咽喉科クリニックです。


インフルエンザ治療薬のリレンザとアマンタジンの両方に耐性を持つ新たなインフルエンザウイルスを、新潟大やミャンマー国立健康研究所などがミャンマーの患者から発見した。
 別の治療薬タミフルは効果があるが、研究チームは「ウイルスの広がりを今後も監視していく必要がある」と指摘している。
 2007~08年にミャンマーのインフルエンザ患者から採取したA香港型ウイルスを解析。275例中2例に、リレンザとアマンタジンに耐性を持つ遺伝子変異が見つかった。
 タミフル耐性は季節性や新型のウイルスから多数見つかっているが、リレンザ耐性は季節性ウイルスから少数しか見つかっていない。同大の斎藤玲子講師(公衆衛生学)は「リレンザの使用量は国内でも急増しており、耐性ウイルスが広がる恐れもある」と警告している。

(2010年3月6日 読売新聞)




 新型インフルも一段落の中、ここにきて場違いな・・と思われるかもしれませんが、畢竟、来シーズン以降に関わる問題です。

 タミフル耐性の新型インフルエンザウイルスは日本国内においても小規模ながら報告されてきましたが、海外ではリレンザやアマンタジンにまで耐性が出てきているもようです。抗生物質と同じで、新薬でウイルスが駆逐されてもまた「敵もさるもの」 変異をして生き延びてきております。

 先日第一三共製薬さんからも発表がありましたが、従来の治療薬タミフルが効きにくいタイプの強毒性の鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)にも効果がある吸入薬(1日1回でよいそうです!)が本年度中に認可・発売される予定です。

 今はインフル感染は5週連続で患者減少となっておりますが、次シーズン以降を踏まえての研究者の方々のたゆまぬ努力は続いております。


西宮市苦楽園口の耳鼻科 梅岡耳鼻咽喉科クリニック

医院ホームページ:http://www.umeoka-cl.com/
梅岡耳鼻科 レーザー治療専門サイト:http://www.umeokaentclinic.com/

住所:兵庫県西宮市樋之池町22-2
TEL:0798-70-3341
最寄り駅:阪急甲陽線 苦楽園口駅
  


Posted by 梅岡耳鼻咽喉科クリニック at 00:34Comments(0)インフルエンザ 耳鼻科