2009年10月28日

花粉症治療、食パンでエキス吸収 都が効果確認【花粉症】

西宮市苦楽園口の耳鼻科、梅岡耳鼻咽喉科クリニックです。


東京都は26日、食パンに含ませた花粉エキスを口の粘膜から吸収する舌下減感作療法を花粉症患者142人に実施した結果、約7割で症状が消えたり、軽減したりし、重い副作用は1例もなかったと発表した。
 減感作療法はアレルゲンと呼ばれる原因物質を徐々に体内に取り込み、症状の緩和を期待する治療法。花粉症で実用化されているのは、花粉エキスを薄めて皮下注射する方法だ。
 都は「今回のような患者の規模で舌下減感作療法の有効性と安全性が確認されたのは初めてではないか。患者の負担が少ない治療法として早期の実用化を期待したい」としている。
 都と共同研究した日本医科大が29日から秋田市で開催される日本アレルギー学会秋季学術大会で発表する。
 都福祉保健局によると、都内在住か在勤の20歳以上の花粉症患者から協力者を募り、皮下注射用の花粉エキスを食パンに含ませ、舌の下に2分間置いて吐き出させる方法を試した。
(日本経済新聞 2009年10月26日)




 減感作療法はアレルギー治療を完治させる治療のひとつですが、皮下注射を頻繁に行う必要があり、またショック等の重篤な副作用の可能性があり、まだ広く浸透しているわけではありません。 
 
 今回の食事から抗原を接種する方法は上記2点のデメリットを改善させうるものですが、治療期間の短縮がはかられ得るのも重要です。

 従来の減感作療法は年単位の治療期間もあるため、その点が今後の課題となるかと思います。



西宮市苦楽園口の耳鼻科 梅岡耳鼻咽喉科クリニック

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Posted by 梅岡耳鼻咽喉科クリニック at 22:17Comments(0)花粉症 耳鼻科