2008年12月20日

流行はタミフル耐性 米国のインフルエンザ【インフルエンザ】

西宮市苦楽園口の耳鼻科、梅岡耳鼻咽喉科クリニックです。


米疾病対策センター(CDC)は19日、この冬に米国で流行が始まったインフルエンザの主流は、治療薬タミフルが極めて効きにくい耐性ウイルスであるとして、医師向けに注意喚起した。
 患者から分離されたウイルス50試料のうち、49(98%)で耐性が確認された。このウイルス型がどの程度広がるかは不明だが、タミフルを大量に使用している日本では特に警戒が必要になりそうだ。
 CDCによると、流行を始めたインフルエンザA型の「H1N1」と「H3N2」、同B型の計3種のウイルス型のうち、ハワイや米南部テキサス州などを中心に「H1N1」が最も多く、検査した試料中98%で耐性が確認された。
 リレンザなどほかの治療薬の効果はあることから、H1N1の感染が疑われたら、リレンザか、タミフルと旧来の薬の併用を勧めている。対策に最も効果的なのは予防注射だとしている。
(2008.12.20 産経新聞)


 改めて申し上げますが、アメリカでの話です。

 抗生物質を含め、薬の使用が増えると耐性菌の出現で、従来の薬が効かなくなってしまいます。

 とは言いましても日本でも島根県で一部タミフル耐性ウイルスが検出されており、対岸の火事ではすませれない状況です。我が国では従来よりタミフルの使用料が他国と比較して多いため、当院でもその状況を踏まえ、タミフル耐性には十分注意を払い診療体制を整えていきたいと思います。



西宮市苦楽園口の耳鼻科 梅岡耳鼻咽喉科クリニック

医院ホームページ:http://www.umeoka-cl.com/
梅岡耳鼻科 レーザー治療専門サイト:http://www.umeokaentclinic.com/

住所:兵庫県西宮市樋之池町22-2
TEL:0798-70-3341
最寄り駅:阪急甲陽線 苦楽園口駅
  


Posted by 梅岡耳鼻咽喉科クリニック at 23:38Comments(0)インフルエンザ 耳鼻科

2008年12月20日

マイコプラズマ肺炎にご注意!高熱とせき、市販薬効かず【肺炎】

西宮市苦楽園口の耳鼻科、梅岡耳鼻咽喉科クリニックです。


インフルエンザが流行する一方、高熱や激しいせきが長く続く「マイコプラズマ肺炎」にかかる人も増えている。市販薬は効かず、治療が遅れると重症化する恐れもあり、専門家は注意を呼び掛けている。

 国立感染症研究所(東京)によると、定点観測している全国約450の医療機関から報告された患者数は、11月10日から今月7日までに857人で、昨年の同じ時期より96人増えた。

 病原体は「肺炎マイコプラズマ」と呼ばれる細菌の一種。気管支で増殖し、炎症を引き起こす。感染すると高熱が出て、乾いた激しいせきが長く続くのが特徴だ。同研究所の荒川宜親・細菌第2部長は「晩秋から春にかけて流行する傾向がある」と指摘する。

 せきのしぶきでうつるため、学校や会社などで集団感染するケースが多い。治療が遅れると、体力が弱い幼児や高齢者は死亡する恐れもある。予防には手洗いやうがい、マスクをすることが有効という。
(2008.12.20  産経新聞)


 近年、細菌性肺炎が激減した中で肺炎全体に占めるマイコプラズマ肺炎の比率は高まっています。学校などで集団発生することもありますが、頑固な咳が主な症状となります。基本的なことですが、冬の感染症対策は手洗い、マスクがとても重要になります。  
 
 日々の外来でも最近は咳が止まらない患者さんが多く・・・これからますます寒くなります、師走で忙しいことと思いますが、年末にむけ体調を整えておきたいものですね!!


西宮市苦楽園口の耳鼻科 梅岡耳鼻咽喉科クリニック

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梅岡耳鼻科 レーザー治療専門サイト:http://www.umeokaentclinic.com/

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最寄り駅:阪急甲陽線 苦楽園口駅
  


Posted by 梅岡耳鼻咽喉科クリニック at 23:19Comments(0)肺炎 西宮