2011年02月20日

月例ミーティング


西宮市苦楽園口の耳鼻科、梅岡耳鼻咽喉科クリニックです。


毎月1回、院内の事案に関する検討課題に対して、スタッフ全員が集まって、ミーティングをしております。そこでは、院内における、事務手続きから、診察の流れ、物品発注、レセプト、トラブル時の対応等、皆での確認しながら、さまざまなことが議題となります。

その中で本年からはスタッフ皆で耳鼻咽喉科疾患にまつわる勉強会を始めました。

今回は、アレルギーの採血検査とその意義について、プロジェクターも準備して、発表をいただきました。こうした機会でアウトプットを行うこと、そして、皆が考えて医療内容のスキルアップを図ることは非常にいいチャンスと思っております。

今後とも期待しておりますので、スタッフの皆さま、どうぞよろしくお願いします。


西宮市苦楽園口の耳鼻科 梅岡耳鼻咽喉科クリニック

医院ホームページ:http://www.umeoka-cl.com/
梅岡耳鼻科 レーザー治療専門サイト:http://www.umeokaentclinic.com/

住所:兵庫県西宮市樋之池町22-2
TEL:0798-70-3341
最寄り駅:阪急甲陽線 苦楽園口駅
  


Posted by 梅岡耳鼻咽喉科クリニック at 11:29Comments(0)中耳炎 西宮

2011年02月13日

救急で必ず出会う落とし穴? 臨床医学講座に出席してきました。



西宮市苦楽園口の耳鼻科、梅岡耳鼻咽喉科クリニックです。


2月11日、建国記念日の祝日は福井県立病院救急センター科長の林寛之先生の講演を聞きに神戸に行きました。その日はおりしも久しぶりの一面雪景色、関西地方では3年ぶりの積雪で阪神高速も通行止めとなったそうですが、予定通り当日は電車で神戸・元町に向かいました。

『見逃すと怖い救急疾患』と題して、患者満足度向上から、リスクマネジメントまで豊富な事例をもとに、ほぼ6時間充実したスライドを駆使してご説明いただきました。

日本の救急医療体制の不備は現在詳らかになっているところですが、10年前にはあまり認識されていなかったように思います。かくいう私も当時大学病院で救急研修にローテートで配属されたことがあり、マンパワーの不足を実感したものでした。

現在もアメリカの救急専門医 30000人に対し、日本は500人に過ぎないそうです。そんな中で研修医もしっかり活用して3交代制で24時間稼働する福井県立病院には敬意を表する次第です。不眠不休だとコンディションが続くわけもありませんですし、先生の今後の更なる活躍を祈念いたします。

明日も東京でご講演だそうで・・救急ドクターのあふれるエネルギーを頂き、一般開業医への熱いエールをいただきました。林先生ありがとうございました!


西宮市苦楽園口の耳鼻科 梅岡耳鼻咽喉科クリニック

医院ホームページ:http://www.umeoka-cl.com/
梅岡耳鼻科 レーザー治療専門サイト:http://www.umeokaentclinic.com/

住所:兵庫県西宮市樋之池町22-2
TEL:0798-70-3341
最寄り駅:阪急甲陽線 苦楽園口駅  


Posted by 梅岡耳鼻咽喉科クリニック at 11:57Comments(0)中耳炎 西宮

2010年11月24日

抗菌薬と当院での取り組みについて

製薬メーカーさんと薬の卸さんからのお招きで11月17日に講演会を行ってまいりました。
日々進歩する薬剤、そして絶えず忍び寄る耐性菌の問題。

クリニックとして臨床最前線の医療として取り組むべき課題は?

患者さんへの投薬にあたっての注意事項及び啓発はどのようにすべきなのか?

投薬後の効果判定と症例検討でのフィードバックといったことをお話させていただきました。

当クリニックでは、勿論のこと、耐性菌問題を強く意識して投薬加療を行っております。
必要な時には見合った処方を患者さんにご理解していただいたうえで投薬しております。

特に難治性中耳炎や、慢性副鼻腔炎など、長期に渡ってお薬を飲む必要がある場合など、
その病態をしっかり理解いただくことで、服薬コンプライアンスの向上が図れるものと信じております。

私自身としても貴重なアウトプットの場であり、ご協賛いただきありがとうございました。








西宮市苦楽園口の耳鼻科 梅岡耳鼻咽喉科クリニック

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Posted by 梅岡耳鼻咽喉科クリニック at 22:23Comments(0)中耳炎 西宮

2010年11月24日

日耳鼻専門医講習会に出席in広島



11月20日・21日と週末を利用して、専門医講習会に行ってまいりました。

主に耳鼻科専門医に対して、個々のテーマに関してより深くお話を頂く場で、バックグラウンドから、実施にあたってのテクニカルな面まで幅広く教えていただけます。学術的というよりは実地的な場であります。
私は開業医の見地からのご意見を述べておられたセミナーに参加したり、機械展示ブースで新しい検査機器類を見て回ったりしました。

会場の国際会議場は平和記念公園の敷地内にあり、原爆ドームや、資料館にもすぐ近く、紅葉に色づく街並みを散歩したりする時間もありました。



広島国際会議場にて。



平和祈念公園を望んで。当日は快晴に恵まれました。



原爆ドームにもたくさんの方々がお見えでした。
特に外国人の姿も数多くお見受けしました。


  


Posted by 梅岡耳鼻咽喉科クリニック at 21:28Comments(0)中耳炎 西宮

2010年09月11日

急性中耳炎について【中耳炎】

西宮市苦楽園口の耳鼻科、梅岡耳鼻咽喉科クリニックです。

9月も中旬にもなろうとしておりますが、まだ暑い日が続きますね。ただ少し朝晩は冷えてきましたので、体調には十分お気をつけください。
 9月10日は臨時休診とさせていただき申し訳ありませんでした。


 さて今回は中耳炎のお話です。中耳炎は子供さんに多い疾患ですが、鼓膜の状態が重要な所見のとひとつとなります。



右急性中耳炎


完治すると下記のようになります。




右正常鼓膜


簡単に言うと赤く炎症が起きている状態が中耳炎です。痛くなるのも見ていてわかりますね。


 中耳に細菌やウイルスが入り、急性の炎症がおきて膿がたまる病気です。かぜをこじらせたときなど、鼻やのどの炎症に引き続いておこることが多く、細菌やウイルスが耳管を通って中耳に炎症をひきおこします。さらに中耳の内圧が高まると鼓膜の一部が破れて、外耳道に流れ、耳だれになります。
 

 大人の場合は重症化、難治化することは比較的少ないですが、乳幼児、特に保育園などでの集団保育を受けている場合には何回も再発し、重症化、難治化することがあります。


 治療は、初期の場合は抗生物質や消炎鎮痛剤で治療していきす。膿がたまって鼓膜がはれ、痛みが強いときや、高熱が持続する場合は、鼓膜を少しだけ切って、膿を出すと早く治ります。鼓膜は切っても、傷は通常数日でふさがりますので、たいていは心配ありません。鼻やからの炎症が波及することが多く、鼻水の治療も重要となります。



西宮市苦楽園口の耳鼻科 梅岡耳鼻咽喉科クリニック

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Posted by 梅岡耳鼻咽喉科クリニック at 23:06Comments(0)中耳炎 西宮

2010年08月06日

手術せずに鼓膜を再生、幹細胞活用し新治療法【中耳炎】

西宮市苦楽園口の耳鼻科、梅岡耳鼻咽喉科クリニックです。


慢性中耳炎やけがで破れた鼓膜を、手術せずに再生させる新たな治療法を、京都大と北野病院(大阪市北区)のグループが開発した。
 外来で約10分の処置で済み、完治までの期間も約3週間と短いのが特長。患者53人のうち52人の鼓膜が完全に再生した。東京都で6日開かれる日本炎症・再生医学会で発表する。
 鼓膜の修復手術を受ける患者は年間数万人とされる。現在は、耳の後ろの皮下組織や筋肉を包む膜を切り取って移植する方法が主流だが、手術後の鼓膜の構造が元に戻らないなどの課題もある。グループは、破れてできた鼓膜の穴の周りをメスでわずかに傷つけた後、細胞増殖を促す物質を染み込ませたゼラチン製のスポンジを詰め、生体接着剤を数滴振りかけるという方法を開発した。
 北野病院の金丸眞一医師によると、メスによる傷で穴の周りに存在する鼓膜の細胞を作る組織幹細胞が刺激を受け、穴をふさごうとする力を利用。ゼラチンスポンジ内の細胞増殖物質を栄養にして、成長するとみられる。スポンジの大半は体内で分解され、残りは完治後に取り除く。
 金丸医師らが京都市伏見区の金井病院で2007年から09年にかけ、85~10歳の53人を治療し、やけどで鼓膜が破れた1人以外は全員完治。補聴器をしていた12人のうち、10人が補聴器を外せるほど改善。元通りの鼓膜に再生したことも確認できた。やけど患者は、幹細胞が破壊されたため再生しなかったらしい。
 治療費は自由診療のため約50万円かかるが、5年以内の保険適用を目指す。金丸医師は「手術や全身麻酔のリスクが高いため、鼓膜に穴が開いても修復できなかった心臓や糖尿病の患者、高齢者にとっても有望な治療法だろう」と話している。治療の問い合わせは、金井病院(075・631・1215)へ。



(2010年8月5日18時28分 読売新聞)


 鼓膜は非常に薄い幕ですが、音を脳に伝える上では、非常に重要な役割を
果たしています。

 鼓膜に穴があいてしまうと、太鼓の”ばち”に穴があいているのと同じで
音が大きく響きません。響かないとそれだけ脳への情報伝達が阻害される
ことになります。

 50年ほど前は、抗生物質の耐性菌の問題や、医療環境が整っていなかったりして、中耳炎から、鼓膜の穴があいた状態になってしまうケースが多かったのですが、最近では、スポーツでの接触、平手打ち外傷で穴があいてしまうケースがあります。

 以前は耳の後ろからの筋膜を採取しての手術がスタンダードですが、組織幹細胞という万能細胞で鼓膜までも再生可能となった由、治癒率たかく、非常に期待できる治療法ですね。

 ただ、先進医療だと保険適応の問題が必ずついて来ますので、あまねく普及するためにはそのあたりもポイントとなるかと思います。


西宮市苦楽園口の耳鼻科 梅岡耳鼻咽喉科クリニック

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梅岡耳鼻科 レーザー治療専門サイト:http://www.umeokaentclinic.com/

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Posted by 梅岡耳鼻咽喉科クリニック at 22:54Comments(0)中耳炎 西宮